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インタビュアー:添田 智恵

Q. 競技の魅力を教えてください

陸でのゴルフ同様に、水では競泳がメンタルスポーツと言っても過言ではない程、メンタルに左右されるところが魅力で、戦略もおもしろいです。
ライバルの表情や仕草、泳ぎ方など今日の状態を観察し、コーチと戦略を立てます。水中では音が聞こえないため、孤独の中で緊張や不安と闘い、戦略を頭の中で何度も繰り返し勝負にでます。「泳ぎ」を見ればそのアスリートの強さが分かります。
また、オリンピック選考会では2位以内&標準記録クリアが条件ですが、4年に1度の一発勝負のみ、その時に一番速い者が勝つというシンプルなルールも好きです。

Q. 競技に出会ったきっかけは?

幼少期に兄がやっているのを見て、自分もやりたいと思い始めました。
自信をつけたくて練習に励みますが、親や友達が期待してくれることも嬉しく、成功すれば達成感を味わうようになり、更に練習して、と小学生でも部活動くらい練習していました。スイミングには1人で通い孤独でしたが、追求するほど結果が出てくることに快感を感じていました。

Q. コーチを目指すきっかけや、そのプロセスについて

「負けが教えてくれた強さとご縁」がきっかけです。
誰もが私が勝つ予想した年のオリンピック選考会で落選し、人生が終わった、と無価値感に襲われました。残りのレースにはチームメイトが出場を控えていたので、移籍した自分を快く受け入れ応援してくれたコーチやチームメイトのためにも、気持ちを切り替え、最後に出来ることは何かを考え、期間中に応援グッズを作成し声援を送り続けました。
その後、水泳部の監督をやらないか、と声を掛けていただき現職に至りますが、勝つことが絶対だと思っていた私が、勝負に負けても仲間のために切り替えることができたという経験とその後のご縁から、「水泳は人生の中の一部だよ」と選手達に伝えたいと思いました。

Q. コーチングをするうえで、大切にしていることは何ですか?

選手と年齢が近いこともあり、積極的にコミュニケーションを取り言葉で伝えるように、選手が言葉で言えるまで待つように心がけています。
また、誰に対しても公平に接し、全員一律の言葉掛けを意識しています。
性格的に合わないだろうと感じる選手にも、他の選手と変わらない態度で接しています。

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PROFILE INTERVIEW

プロフィールインタビュー

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日本体育大学

清水 咲子
SAKIKO SHIMIZU

専門競技:競泳

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Interviewer's Comment

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インタビュアー:添田 智恵

清水さんは最初の印象を裏切らない、すがすがしいくらいまっすぐで話していて気持ちがいい! 
そして今時珍しい肝っ玉母ちゃんのようで、頼れる強さや厳しさ、どんな選手でも受け入れてくれる懐の深さや優しさがビシバシ伝わりました。本気で競技と自分に向き合い、情熱をかけてきたからこそだと思いますし、そんな清水さんの愛情を受けた選手が、後輩にお子さんに、と愛のバトンを繋いでいくんだろうなぁ、と日本の未来にも光を感じました。

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