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インタビュアー:清水 咲子

Q. 競技の魅力を教えてください

5人で行う車いすバスケは、障害の重い選手から1.0、1.5と0.5点刻みで4.5点までが一人ひとりにつけられ、5人で14点以下となるように組合せるのが特徴であり、戦略ともなります。その戦略にもチームの試行錯誤した内容が盛り沢山あり、見ている側がワクワクするチームの動きになっています。
また、ワクワクすることがもう1つあります。それは激しい車椅子同士のぶつかり合いです。初めて見る人はヒヤッとする場面がありますが、試合を見ていくうちに格闘技を見ているような激しさがあります。
健常者も車椅子に乗って参加できることから、様々な方が経験できるスポーツになっています。

Q. 競技に出会ったきっかけは?

大人になってからスノーボードで大怪我をし、背骨を折って車いす生活になりました。
人生がどうなってしまうのだろう・・・そんな時にドクターの方が繋いでくださった車いすバスケの方に出会い、猛烈な勧誘を受けました。初めは、体験に行ってすぐにやめようと思っていましたが、やってみるとできない自分が悔しくて、やめるという気持ちよりも、できるようになりたいという気持ちが大きくなり猛練習を重ねました。できなかったことができるようになることが私を夢中にさせてくれました。

Q. コーチを目指すきっかけや、そのプロセスについて

2000年のシドニーパラリンピックで銅メダルを獲得し、現役生活を長く続けてきましたが、どんどん順位は下がり2012年、2016年はオリンピックに参加することさえできなくなった車いすバスケチームでした。
自身がプレイヤーだった頃から、環境と人材を増やしていかなければ海外との差が埋まらないと感じていました。『組織として勝ちにいきたい』『本来選手が持っている力を充分に出させてあげたい』その気持ちが私のコーチを目指す原動力となりました。

Q. コーチングをするうえで、大切にしていることは何ですか?

「オーナーシップ」を勧めて指導しています。
自身の経験から自分の考えを大切に、疑問があれば貪欲にコーチに聞いていくことを重ねることで、考える能力、感じる能力がつき、パフォーマンス発揮に大きな影響がありました。
このことから私自身も選手が主体性を持って自身の競技力向上の為に一生懸命になれるよう促していくことをしています。
また、選手の不安や緊張が私の一言で前向きになり、競技を楽しめるような言葉遣いを選手にすることを大切にしています。

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PROFILE INTERVIEW

プロフィールインタビュー

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日本車いすバスケットボール連盟

添田 智恵
TOMOE SOEDA

専門競技:車いすバスケットボール

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Interviewer's Comment

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インタビュアー:清水 咲子

添田さんのインタビューを終えて、優しさと芯の強さがあると感じました。
置かれた立場において、損得なしの考えがあり、自身の経験から作られた引き出しを全て利用する観察力と行動力に優れていると思います。エネルギーに満ち溢れている中に優しさのある添田さんが作り上げる空気感は誰もが明るくなれる世界観です。
人から吸収する力がすごくあって、意見交換を重ねていくことで、さらに説得力のある人材になっていくのだろうなと感じました。

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