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インタビュアー:伊藤 みき

Q. 競技の魅力を教えてください

選手だけで戦うのではなくて、スタッフ、チームみんなで戦っているところが魅力です。視覚にそれぞれ個々の障がいを抱えている選手たちの最大のパフォーマンスを引き出せるように、コーチ、スタッフ達がそれぞれみんなチーム一丸で戦うのがゴールボールです。

Q. 競技に出会ったきっかけは?

盲学校の先生をしていて、学生が試合に出てみたいと言ったのがきっかけでした。それまでは、ゴールボール自体は授業で行なったことはありましたが、北海道にはチームも試合もありませんでしたので、試合に出た事はなかったです。合宿の引率をするようになって、競技として深く知りました。

Q. コーチを目指すきっかけや、そのプロセスについて

学生がユース世代の日本代表候補として合宿に呼ばれ、そこに引率として行っていたことがきっかけでした。何度か合宿に同行しているうちに、ナショナルチームのスタッフとして声をかけられました。ナショナルチームでは、これまで情報アナリストとして携わっていました。今年からベンチスタッフとして支える立場になった時、コーチングスキルや学びをもっと深めたいと思ったことがきっかけです。

Q. コーチングをするうえで、大切にしていることは何ですか?

選手へのリスペクトとともに、リレーションも大切にしていきたいと思っています。リレーションとは、互いに構えのない、ふれあいのある本音の感情交流であり、相手に対して心が開かれていて、信頼関係があることです。また、選手が競技に専念することが出来る環境を作ることも大切にしています。

私は、ゴールボールの選手だったわけではありませんので、プレイヤーとして高い技術を持っているわけではありません。そういったところでもリスペクトしています。また、選手たちは、視覚に障がいを抱えているので、視力を使う部分などでは、どうしても見えている私たちにお願いをしなくてはいけない場面が出てきます。人にお願いをすることが得意な人もいれば、そうではない人もいるので、そういう部分でのサポートをしていきたいと考えていますし、それが、競技経験をしていない私の出来る選手へのリスペクトを大切にしたサポートだと考えています。

ゴールボールは、選手個々に違う見え方による障がいがあります。それぞれが最高のパフォーマンスを発揮するために必要な環境を整えていける1人でありたいと思っています。

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PROFILE INTERVIEW

プロフィールインタビュー

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日本ゴールボール協会

三上 友佳子
YUKAKO MIKAMI

専門競技:ゴールボール

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Interviewer's Comment

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インタビュアー:伊藤 みき

娘を連れてインタビューをさせていただきました。母親の私よりも娘の気持ち、次の行動に寄り添ってサポートいただきました。その姿を見て、パラ競技のナショナルチームスタッフとしての能力の高さを感じました。先を見て行動する、相手の気持ち(それが1歳半の赤ちゃんでも)を尊重するという、コーチする上で大切にされている「選手へのリスペクト」は普段の行動から行われていて、とても感銘を受けましたし、学びとなりました。

「ゴールボールという競技は、選手だけで戦っていない」という言葉が印象的で、そもそもモーグル競技と違ってチーム競技なのに、さらにコーチ、スタッフたちが一丸となってチームをサポートしている様子を知ることが出来ました。東京パラリンピックにスタッフとして入村した話もとても興味深くて、時間を忘れてお話させていただきました。ゴールボール競技を観たいと強く思った日になりました。

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