インタビュアー:原口 聖羅

Q. 競技の魅力を教えてください


水の上を、風を使って自由に行き来することができるセーリング競技。その魅力は何といっても、風を読みながら自分で判断し船を走らせる爽快感です。刻々と変化する自然環境の中、コースを読み、船をコントロールする、自己決定が問われる競技です。そのため、小学生でも「海に出たら、自分で帰ってきなさい」という教えの元トレーニングが行われています。 専門としている種目は【レーザーラジアル級】で、オリンピック種目に採用されている10種目のうちの1つです。競技時間は約1時間、その間、自然環境や運を味方に付けながら船を走らせ、一歩ずつ前進することが競技の楽しみです。




Q. 競技に出会ったきっかけは?


小学生の頃、父がヨットを所有しており、家族で海へ行きヨットに乗って遊んでいました。 ある日、ハーバーにて、3歳年上の女の子が一人でヨットに乗っている姿を見て、「私も一人で乗りたい」とヨットスクールへの入会を決意。初めて出場した大会では、初出場ながらも優勝し、勝てる喜びからセーリング競技の楽しさにのめり込んでいきました。 その後、中学生で全日本選手権にチャレンジ、高校生では国体に3年連続出場、入賞を果たし、着実に実力をつけていきます。2016年リオオリンピック選手選考前に怪我をし、一度は最前線から離れるも、再び2020年東京オリンピックを目指してトレーニングを再開。今現在もオリンピックでのメダル獲得を目標にトレーニングに励んでいます。




Q. コーチを目指すきっかけや、そのプロセスについて


2016年リオオリンピック選手選考前、前十字靭帯を切る大怪我をし、その年のオリンピック出場は叶わぬものとなりました。その後、リハビリを行う過程でコーチングを行う機会が増え、人を客観的に見ることで学ぶことが多く、そこからコーチングに興味を持ち始めます。怪我からの復帰後は、大学での学びや地元の高校生への指導経験を活かしながら、セルフコーチングを行うことを決意。すると、怪我前よりも競技成績が伸び始め、海外での大会でも成果が現れるようになります。 今でも競技を続けているが、この経験を活かし、少しでも多くの選手の役に立ちたい、そして、スキル以外の面でもフォローできるようになりたい、という思いでコーチを目指しています。




Q. 影響を受けたコーチ/人物はいますか?


■リトアニアチームのコーチ 2018年よりセルフコーチングをはじめ海外遠征も一人でこなすようになる。そんな中、どうしても一人ではカバーできない場面(前入りでの練習・レース海面に行く手段)が出てきたときに手を差し伸べてくれたのがリトアニアチームのコーチです。2017年日本でWorld Cupが開催された際に、同じ宿泊先で移動や宿泊のサポートを行い、コミュニケーションを多くとっていまし。そのご縁もあり、「ヨーロッパで困ったことがあったら声をかけてね」と言い、幾度も助けてくださいました。 ■ハンガリーチームのコーチ リトアニア人コーチの紹介でヨーロッパ遠征でのサポートを引き継いでくださった方が、ハンガリー人のコーチです。彼の紹介で世界中の若手選手の育成が行われるセーリングアカデミー(スペイン・グランカナリア)に参加し、上手な選手と共に練習する中で多くのことを学び、競技力の向上に繋がりました。 ■竹内智香さん(スノーボード) 前十字靭帯損傷の際、同じ時期に、同じ怪我をし、リハビリを共にした方です。怪我からの復帰の過程で、自分の向かいたい方向や軸がしっかりとしており、アスリートの振る舞い方を学ぶことができました。




Q. コーチングをするうえで、大切にしていることは何ですか?


「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」 幼稚園から大学まで、16年間通った学校の三大綱領(教育方針)が人生のテーマとなっています。 自分で決めたことを、目的地をはっきりさせることで周囲に示し、連携を図りながらやるべきことを貫き通す。選手としての現在も、コーチになった将来もこの三大綱領を大切にしていきたいです。





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PROFILE INTERVIEW

プロフィールインタビュー

福井県スポーツ協会

​大阪体育大学

冨部 柚三子
YUMIKO TOMBE

専門競技:セーリング

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Image by Michael Henry

Interview's Comment

インタビュアー:原口 聖羅

大学までの16年間の教えの通り、自分自身の信念をしっかりと持っている方で、素敵な魅力を

感じました。インタビュー中は終始笑顔で、かつインタビューワーを思いやる優しさをもっており、リトアニア人コーチやハンガリー人コーチは、彼女の人柄に惹かれ手を差し伸べたことが容易に想像できました。また、同じ年齢ながらもはるかに多くの経験を積んでおり、彼女の積極的な面、人を引き付ける人柄に憧れ、私の今後の課題が見つかったように感じました。

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