インタビュアー:冨部 柚三子

インタビュアー:冨部 柚三子

Q. 競技の魅力を教えてください


ボート競技は一人が持つオールの数と漕ぐ人の数によって種目が分かれ、選手がオールを2本持つスカル種目と、1本ずつ持つスイープ種目があり、それぞれの人数は1~8人に分かれています。 ボートは水面のすぐ近くを滑る感覚で、陸上とは違う爽快感があり、最高では20km/hくらい出るので、スピード感もとてもあります。日本人は欧米の選手と比較して体格で劣ることがあるのですが、みんなで力を合わせることで、1+1の力を2以上にすることができるのもこの競技の魅力です。 それぞれの選手が、専門の種目に分かれている訳ではないので、メンバーで一緒に乗り込んでいくことで化学反応が起こり、チームとしてまとまっていくことができます。




Q. 競技に出会ったきっかけは?


ボート競技には高校の部活動で出会いました。それまでバレーボール、水泳、陸上(駅伝)に取り組んできたのですが県大会止まりで、物足りなさを感じていました。高校に進学して全国大会を目指せる競技を行いたいと思って、ボート競技に出会いました。部には全国大会で入賞された先輩がいて、その人に憧れました。入部後の激しい部内争いでは、最初はなかなか船に乗ることができませんでしたが、ローイングエルゴメーターなどのトレーニングをモチベーションにして記録を出すことに取り組み、少しずつ力をつけていきました。




Q. コーチを目指すきっかけや、そのプロセスについて


大学では高校の時と同じくボート部に所属し、徐々に結果を出していくことができました。その傍ら、大学が抱えるボートクラブで地域の小中学生にボート競技を教えていました。自分がこうしたらどうかと言ったことが選手に伝わって、結果を出すことができ、考えながら指導していく過程が楽しく、教えることに魅力を感じました。これらの経験から卒業後もボート競技に関わりたいと考え、地元での国体開催が近いこともあり、成年の選手としての活動を続けながら母校で指導者として指導を行いました。卒業後は5年間、地元で選手兼指導者として過ごしました。現職ではコーチとしてのオファーを受け、自分がコーチングしていく選手と共に世界を目指していきたいと考え、現役を引退しコーチとしてのキャリアを形成するようになりました。




Q. 影響を受けたコーチ/人物はいますか?


最も影響を受けたのは高校時代の恩師で、顧問の体育教員の女性の先生です。ボート競技が未経験でも選手を全国大会優入賞に導く手腕がありました。いつも選手の自主性を重んじていて、先生は全国の選手とのギャップを生徒たちに示しながらも、練習のメニューは選手たち自身で考えさせるという指導方針をとっていました。5年間の選手兼指導者の期間も一緒に活動しており、やりたいと思って提案したことは受け入れくださり、足りないと思うことはサポートしてくださるという環境で、今の指導者像が形成されたと思います。




Q. コーチングをするうえで、大切にしていることは何ですか?


大切にしていることは、恩師が行っていたように、自分の考えを押し付けるのではなく、選手の考えを尊重することで人間的な成長を促すことです。そのためには「try and error」の精神で、挑戦することを恐れない気持ちが大切になると思い、まずは自分自身が取り組む姿勢を持つようにしています。自分が成長する姿を見せることで、選手たちにとって人間として成長することのロールモデルになるよう努めています。





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PROFILE INTERVIEW

プロフィールインタビュー

ボート | 女性エリートコーチ育成プログラム
ボート | 女性エリートコーチ育成プログラム

公益財団法人日本ボート協会

原口 聖羅
SEIRA HARAGUCHI

専門競技:ボート

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わたしがインタビューを担当しました!
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Image by Eugene Kuznetsov

Interview's Comment

インタビュアー:冨部 柚三子

インタビュアー:冨部 柚三子

原口さんは同じ水上の競技ということ、競技者兼指導者という経験があることから、自分ととても似たところがあると感じました。また、同い年ということでとても親近感があります。

「選手の人間的な成長を支えたい」というコーチング理念にも共感でき、2年間、互いの目標に向かって共に勉強していくことにとてもワクワクしました。これからの研修会やコミュニティでも、どうぞよろしくお願いいたします!