• shinkawa8

第6回研修会を開催しました

1年の延期を経て開催された、東京オリンピック・パラリンピックが閉幕しました。

開催期間中は、本プログラムの対象コーチやサポーターたちも様々な形で参加されており、その活躍を一目見ようと毎日テレビから目が離せませんでした。

開催には賛否両論がありましたが、少なくとも未来のオリンピック・パラリンピックに向けて女性コーチを育成する私たちスタッフにとっては大きなモチベーションとなり、大変気持ちの熱くなる期間だったことには間違いありません!

興奮冷めやらぬまま、今年度2回目の研修会(通算6回目)が、2021年9月13日(月)〜9月17日(金)に行われました。

第6回研修会は、以下のゴールを目指して実施しました。

  • 自身が抱える課題(提供した話題)の解決に向けた次の一歩が決まっている

  • ハイパフォーマンス(HP)プロジェクトに盛り込むべき内容が整理できている

  • HPプロジェクトの内容のうち、自身が今後理解を深めていくべき要素が特定できている

  • HPプロジェクト内容のうち、オープンスペース学習をファシリテーターとして主導する準備ができている

  • オープンスペース学習を通じて、自身のファシリテーションスキルの課題が明確化し、改善に向けた次の一歩が決まっている。

  • オープンスペース学習で取り扱ったテーマに対する理解が深まり、プロジェクト作成に向けたアクションとスケジュールが決定している

  • 海外ロールモデルコーチのキャリア形成のストーリーから自身が取り入れるべき観点や取るべき具体的なアクションが明確になっている。

  • ハイパフォーマンス領域の組織マネジメントについて、ポイントを挙げることができる。

  • これまで女性エリートコーチのロールモデルとなる人物から学んだキャリア形成におけるキーポイントが整理できており、今後自身が取り入れていく内容が明らかになっている。

  • ハイパフォーマンス領域における組織マネジメントのキーポイントが整理できており、自身のコーチング現場で取り入れる内容が決められている。

  • HPプロジェクト作成に向けた自身のアクションとスケジュールが決定している


【スケジュールとテーマ】

1日目:OJT実践報告

2日目:ハイパフォーマンス領域における強化プロジェクト作成①

3日目:ハイパフォーマンス領域における強化プロジェクト作成②

4日目:海外エリートコーチから学ぶ

  • 女性コーチのキャリア形成

  • ハイパフォーマンス領域におけるマネジメント戦略

5日目:これまでの振り返り

  • 海外エリートコーチとのディスカッション(キャリア形成について)

  • サテライトレクチャーゲストとのディスカッション(ナショナルレベルの組織マネジメントについて)

  • 今回の研修会


●1日目:OJT実践報告

今回も、これから女性エリートコーチを目指すため、プログラムがコーチの成長目標として設定するコンピテンシーを”スタンダード”から”イノベーター”レベルに引き上げることを意識し研修に取り組みます。

毎回、研修会の初日には前回から取り組んだOJTの実践内容をケースクリニック形式で報告してもらい、課題について仲間と話し合い、解決策を模索してアクションプランを作成します。今回はその形式に少し変化をつけ、前回研修のOJT報告時に生み出したアクションプランを実践した結果を評価し、仲間とそれぞれが持つ類似の経験を共有することで、更なるアクションプランに繋げてもらう作業を行いました。このように、アクションを起こすだけに留まらず、PDCAサイクルをしっかりと回すことが重要であると改めて感じさせられました。


●2日目:ハイパフォーマンス領域における強化プロジェクト作成①

本プログラムも終盤に入り、いよいよ対象コーチたちの学びをまとめ、エリートコーチへのキャリアアップのために知識を形にしていく時期となりました。そこで対象コーチらに課題が課されます。その名も、「ハイパフォーマンスプロジェクトを作成せよ!」

ハイパフォーマンスプロジェクトとは?

「私だったらナショナルチームをこうやって強くする!」をしっかりとエビデンスに基づき、計画書を作成しプレゼンテーションをしてもらうプロジェクトです。提示するシチュエーションは以下の通りです。

あなたが所属する競技団体は次回以降のオリンピック/パラリンピックのヘッドコーチを公募で選ぶことに決定しました。

次期ヘッドコーチに求める達成目標として前回世界大会の成績を上回ることが提示されています。

公募の審査項目は、下記の2点です。


①一次審査(書類選考) 次回オリンピック/パラリンピックまでのHPプロジェクトの事業計画書を作成&提出する。

評価基準

  1. 前回世界大会の成績を上回ることに主眼を置き、現状分析と課題抽出が根拠に基づいて行われている。

  2. 課題解決に向けた具体的なアプローチが少なくとも一つ以上の観点から提案され、内容が実現可能性、実効性ともに優れている。

②二次審査(プレゼンテーション) 提出されたHPプロジェクト内容に基づき、プレゼンを行ってもらう。評価は書類審査同様の基準に加え、他者を鼓舞し、影響を与えられる様なプレゼンテーションスキルを有しているかについても審査する。

ハイパフォーマンスプロジェクトの内容を確認した後、プロジェクト作成のはじめの一歩として、「強化プランを作成するには内容としてどのような内容を盛り込むべきか?」グループに分かれてみんなで意見を出し合いました。まずは考えられることをありったけ。今まで考えたこともない観点や用語がたくさん飛び交い、強化に必要な観点とは?全員が視野を広げることができた1日でした。


●3日目:ハイパフォーマンス領域における強化プロジェクト作成②

ナショナルチームの強化プランを作成するためには、様々な要素を考慮しなければなりません。ハイパフォーマンスレベルになると考えなければならないことが多すぎて、対象コーチたちは少々パニック状態。大丈夫です、分からないことを明確にし、自身のチームにとって今必要な要素を整理する作業を「お店開き」形式で行いました。分からないことを知るために店を開き、仲間(客)同士で教えあい、理解を深めていく様子は素晴らしいアクティブラーニングでした。


●4日目:海外エリートコーチから学ぶ女性コーチのキャリア形成とハイパフォーマンス領域におけるマネジメント戦略

日本ラグビーフットボール協会で女子15人制日本代表ヘッドコーチを務める、レスリー・マッケンジーさんをゲストにお招きしました。自身の女性コーチとしてのキャリアの歩み、そしてナショナルチーム、延いては海外チームでのマネジメント戦略についてお話しいただきました。こちらの詳細については、後日別記事でお伝えいたします!


●5日目:これまでの振り返り

これまでヨーロッパ、北米、そして日本から多くの女性エリートコーチの方々にゲストとしてお越しいただき、女性コーチのキャリア形成についてディスカッションをしてきました。決して恵まれた環境とはいえない状況で彼女たちはなぜエリートレベルの道を切り開くことができたのか、彼女たちからの学びを振り返り、対象コーチたちの今後のキャリア形成に必要なキーワードを整理します。ディスカッション中、必死にメモしたもののいつの間にかファイルの片隅に放置されることも多いようで、改めて、”振り返り”の重要性を痛感しました。


〜研修を終えて〜

ハイパフォーマンスプロジェクトは非常に難易度が高い課題で、まさにこれまでの学びの集大成となります。

このプロジェクトを完成させるまでのプロセスは、今後対象コーチたちがナショナルチームの一員となり、エリートコーチへと駆け上るためには必要不可欠なスキルとなることは間違いありません。私たちが設定した”シチュエーション”が近い将来現実となることを見据え、しっかり取り組んでいきましょう!

お店開きの様子

振り返りの様子


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