インタビュアー:古川佑生

Q. 競技の魅力を教えてください


バスケットボールは数ある球技の良いところを寄せ集め、小さなコートで繰り広げるスポーツだと思います。特に展開スピードが早く、得点がたくさん入るところは魅力ではないでしょうか。 バスケットボールはルール変更も頻繁にあり、10年前と比べると更にスピード感は増しています。 このようなルール変更によって、戦術も日々変化していくところもまた面白いと思います。また、NBAやFIBAで適用されるルールが違うなど、特殊なところがあるのもバスケットボールならではないでしょうか。




Q. 競技に出会ったきっかけは?


小学2年生の時、仲の良かった友達に“ミニバス”誘われたのがきっかけです。一般的には4年生からしか参加できないなど規定があるみたいなのですが、そのチームは何歳からでも入ることができました。誘われて、行ってみたらすごく楽しかったんです。そこからずっとバスケットボールをやっていました。バスケットボールに誘ってくれた友人は、今でも大切な存在です。




Q. コーチを目指すきっかけや、そのプロセスについて


高校卒業後の進路を決める際に、教員になりたいと考え、バスケットボールも強くて教員も目指せるところ・・・という理由で筑波大学への進学を決めました。もともと「教えること」に興味があったんです。バスケットボールを続ける中で、怪我によって競技を離れる期間がありました。 その期間中に、年下の子が教えて欲しいと私の元に来たことがあり、そこで改めて「教えるのが楽しい」と思いました。自分が言ったことに対して、成功したときの選手の笑顔が忘れられません。ひとりひとり反応が違うのもまた面白い。また、できなかったときに、どうやってできるようにするのか、試行錯誤するのも楽しいです。 コーチになるまでのプロセスとしては、毎年の恒例行事として、年末に母校で開催される練習試合に参加しており、去年(2019年)もその行事に参加しました。その時は「パリ五輪出場を目指します!」と意気込んでいました。しかし、翌月の大会で怪我をしてしまい、気持ちの糸が切れたというか、今までとは違う感情になったんです。引退を決意し、その旨を母校の先生に伝えたら、「是非うちに来て欲しい」と言ってくれました。高校3年間は自身にとっても重要な期間だったこともあり、高校生を指導してみたいと思っていましたし、何より母校に恩返しがしたいという気持ちがあったので嬉しかったです。




Q. 影響を受けたコーチ/人物はいますか?


ミニバスの時に教えてくれていたコーチです。チームを全国優勝に導いた経験もあるコーチで、徹底的に "基礎基本" を教えてもらったと言っても過言ではありません。テクニックはもちろんですが、「人間として」というところをとても教えていただいたように思います。 例えば、「今のパスに思いやりはあったのか?」ということを小学生に問われたりするんです。 そういったことや、プライベートの過ごし方が、コート上のプレーにも出るのだな…ということを小学生ながらに学びましたし、今思うとそれが本当に大事なことだったんだと思います。




Q. コーチングをするうえで、大切にしていることは何ですか?


「思いやる心」「有言実行」この二つの言葉を現役の頃から大切にしています。 選手たち自身が、まずどこを目指したいのか聞く必要があると思っています。選手が言ったことには、「責任を持ってやりなさい」と言えるからです。ただ漠然とやらせないということを大事にしています。私が選手たちに関われるのは3年間だけです。卒業後に進学する子もいれば、実業団に入る子もいます。この3年間で "やらされる人間" になってしまうと、卒業後それぞれの進路の先で自分では何もできない…ということになると、とてもかわいそうだと感じます。何事も、自分で考えて行動できる選手を育てたいと思っています。 あとは、自分の意見を押しつけるように「これは、こう」と決して言わず、選手に決めさせることです。もちろん、必要最低限の知識は提供しますが、「今のはどうした方が良かった?」と、必ず選手に質問するようにしています。選手自身が、自分の考えを口にできることや意思を伝えることは、選手としてだけでなく、その後の人生にも大切なことだと思います。





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PROFILE INTERVIEW

プロフィールインタビュー

バスケットボール | 女性エリートコーチ育成プログラム
バスケットボール | 女性エリートコーチ育成プログラム

千葉英和高校

藤岡 麻菜美
MANAMI FUJIOKA

専門競技:バスケットボール

  • 藤岡麻菜美 | Instagram
  • 藤岡麻菜美 | Twitter
わたしがインタビューを担当しました!
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Image by Jeffrey F Lin

Interview's Comment

インタビュアー:運営スタッフの古川佑生

インタビューに併せて藤岡さんの指導場面も拝見させてもらいました。

彼女が現役選手時代から大切にしていた「思いやる心」や選手としての主体性を重んじる精神はコーチとなった現在も彼女のコーチングを支える基盤として発揮されていました。

日本代表の第一線でプレーをしてきた経験があっても決して教え込まず、選手に寄り添い意見を引き出す。時には一緒に考える。何度もそんな場面を拝見しました。思いやり溢れる藤岡さんの振る舞い、そして時折見せてくれる見本もカッコ良くて…こんなコーチに教えて欲しい!と感じました。これから一緒に学んでいくのが楽しみです!