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修了生の旅路

コンパス

エリートコーチを目指す本プログラム2年間の旅路を
修了生のみなさんに振り返っていただくと共に
​これからの「未来」について思いを綴っていただきました

山下 昭子 | テコンドー | 女性エリートコーチ育成プログラム
テコンドー | 女性エリートコーチ育成プログラム

ライツテコンドークラブ

山下 昭子
AKIKO YAMASHITA

専門競技:テコンドー

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乾いた未舗装の道路

自身の成長日記

 私がテコンドーを始めたのが中学1年生。そして1996年(17歳)で日本代表選手になり2008年の北京オリンピックアジア選考会が終わり全日本の試合で引退。大学を卒業と同時に自身でテコンドーの道場を設立し現在20年が経ちました。自身の選手時代は女性選手が少なくて相手も少なかったため、単身で韓国や台湾といった強豪国へ行き練習に取り組んでいました。今考えると自身が学んできた環境のスタイルをそのまま後進し指導をおこなっていた結果反省する部分が沢山ありました。例えば、できていない所があるとわかるまで言葉を使わず永遠にできるまですること。や、先生は威圧感がないといけないといったことです。また、男性社会の中で育ったこともあり自身が女性とまずおもっていなかったことです。そのため、偉そうで怖いというイメージが周りにはあったと思います。あだ名がお嬢だったことを考えると私はとてもわがままな性格だと振り返ってみると思いました。そして自身を客観的にみることができるようになった気がします。

 私がこのプログラムに応募しようと思った理由は、自分の得た経験を踏まえながら後進の育成にあたってきましたが、結婚・子育て・看病と平行して指導をおこなってきたため指導方法について深く学ぶことができませんでした。指導者として国際的競技水準を踏まえた強化ができるコーチになりたいと思いました。また、女性指導者として女性コーチのロールモデルとなりさらなる成長をしたいと思ったからです。また私の周りの人が私を成長させたい思いがありその期待に応えたいと思い応募させていただきました。

この2年間で私が成長したと感じるところは、まずパソコンを使ったことがあまり無かった中、オンラインという環境での講習で冷や汗をかきながら受講し先日の発表ではパワーポイントを使用してプレゼンテーションをおこなえたことです。そこには助けてもらえたこのメンバーの仲間がいたからです。感謝しかないです。そして、昨年2月に自身の指導現場で起きた選手の怪我(顔面骨折・対面実戦練習時)に対し適切な対応ができたのもこちらのセミナーを受講し危機管理について学んだことで落ち着いて対応ができたと感じました。また、怪我に対しテコンドー関係者に相談するよりも他競技の仲間に相談することができ適切なアドバイスをいただき大きな力になったことです。

また、このセミナーを受ける前の私は指導時に笑顔で指導することなくいつも生徒にダメな所を指摘して指導を行っていました。先生は怖い方が生徒は言うことを聞くと勘違いしていました。このセミナーを受け、体罰についての講義があるなかで実際に初めは叩く行為に必要な場面もあるのではないかと思っていました。

しかし、時代の流れや指導者の立場を考えた時に別の方法があることに気がつきました。反対に考え、褒める事で選手や親御さまの気持ちを良くすることでそういった場面が減少したと実感することが多くなり私自身も理解することができたことです。周囲の変化としては、終盤にナショナルチームのジュニアコーチとして合宿に参加することができました。1回目の合宿時にこちらで学んだ実戦を行う場面がたくさんありました。テコンドー協会の組織としてもコーチのための指導教育すらできていない状態が何十年も続いており(昔のスタイル)私がこのセミナーを受ける前の考えをもつ指導者がたくさんいるなかセミナーで学んだ事を行った結果、他のコーチが私を必要としてくださりコーチとして合宿のメンバーとして選ばれるようになったことです。

これからのキャリアビジョンについて、私は他の国の指導者になりたいと考えています。なぜならば、他の国の指導現場に入りどの様に他の国では指導を行っているのかを学ぶためであります。そこから日本がどのようなレベルにいて何が足りないのかを考え、学んだことを日本に持ち帰り日本の戦力になりたいと考えています。また、現地に行き語学を学ぶことが一番早い語学習得と自身は考えます。アーティスティックスイミングの井村さんにはとどきませんが井村さんが理想であります。また、このセミナーで体験したメンタリングについても今後メンタリングを受けての学びが多くメンタルトレーニングの勉強を続けメンターとしても選手を支えられるコーチになりたいと考えています。そして、この2年間想像もできなかったコロナ。コロナ禍での指導の仕方についても今まで考えることのできなかった想像力を使うことです。他国に行くことができない環境でありますがオンラインを利用することができるようになった環境を利用し周りが取り組んでいないことにチャレンジしていきたいと考えています。実際にアメリカのレッスンを日本で受けることのできるシステムを取り入れテコンドーを英語で学ぶといった取り組みを行う予定です。

当初から課題であった要点を絞って簡潔に説明することについては、未だに苦手なので今後も実際の指導でトレーニングを行う必要があると思っています。

最後に振り返ってみると長かったようで時間が過ぎてしまった今となってはとても中身の濃い勉強をさせていただきました。そしてなんと言っても自分のことを良く知ることができました。指導者として学びを辞めてしまったら指導はできないと思っています。これからも前進できるよう頑張っていきたいと思います。2年間ありがとうございました。