line_edited.png

修了生の旅路

エリートコーチを目指す本プログラム2年間の旅路を
修了生のみなさんに振り返っていただくと共に
​これからの「未来」について思いを綴っていただきました

コンパス
冨部 柚三子 | セーリング | 女性エリートコーチ育成プログラム
セーリング | 女性エリートコーチ育成プログラム

福井県スポーツ協会

​大阪体育大学

冨部 柚三子
YUMIKO TOMBE

専門競技:セーリング

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
line.png
乾いた未舗装の道路

​私の2年間の旅路

 私は2年前、このプログラムに応募した際の書類に志望動機として以下のように書きました。

「自分の経験を活かして、高い競技レベルの選手が国内で強化できる体制を作り、世界へ挑戦する選手を増やしたい」この気持ちは今でも強く持っています。

 プログラム参加以前までは、現役選手であることから、スポットという形で自分の経験をもとに選手のニーズを把握してノウハウを伝えるようなコーチングを行ってきました。しかしプログラムに参加してからは、オン・ザ・ジョブトレーニングとして固定されたコーチング現場を自分で設定し、継続してコーチングすることに挑戦してきました。ここで感じたことは、他者から理解を得ることの難しさでした。私には、選手の自己効力感を上げ、モチベーションを維持し、選手の挑戦を支援していくコーチングを行いたいというビジョンがあります。このようなビジョンからなる計画を、他者へ説明し、理解を得て協力関係を築けるようになるは、熱意だけではなく、ニーズ分析による状況把握スキルとコミュニケーション・プレゼンテーションスキルによって、他者にyesと言いやすい表現をしていく能力が必要でした。実際に行ってみて、それまでのように用意された現場でコーチングする時には想像していなかった、様々な視点からの準備が必要であるということに気づくことができました。

 プログラム後半は選手として最前線へ戻り、セルフコーチングによって「さまざまな視点で観察してニーズを分析し、他者との協力関係を築く」というスキルを磨くことをテーマとしました。他者のコーチング現場の観察を通して、ロールモデルとなるコーチやスキルを観察することで、どのようにビジョンを浸透させ、共通認識を作り、コーチング現場の全ての人の心理的安全性を確保して、選手が活動しやすい環境を整えるのかという部分について考えていきました。そしてそこで学んだことを意識して自分の活動に活かし、セルフコーチングしながら競技環境を整えてきました。

このような活動の中で支えとなったのはメンタリングや他の同僚コーチとのコミュニティでした。同じような目線で、大切にしていることを共有して話し合える仲間や先輩たちとの会話は、励まされることが多く、困難なことに立ち向かう勇気やノウハウを得ることができました。まだまだ行動で示すことは完全にはできないものの、自分に欠けていることを客観的に知ることができ、これからの活動の中で成長していきたいと思います。

 今後もこのような成長を続けながら、まずはハイパフォーマンス選手として五輪出場・国際大会でのメダル獲得という夢を叶え、その経験を活かして、コーチとして世界で羽ばたくことのできる選手を育成し、共に成長していける立場で支えていきたいと考えています。最後になりますが、2年間プログラムを運営してくださったスタッフの皆様、先生、共に学んだコーチの皆様、メンターの皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。これからもそれぞれの競技、ひいてはスポーツ全体の価値を上げていくことのできるような活動を通じて、支え合っていくことができると嬉しいです。